革細工を始めたい⑤
型紙の確認
型紙を全部切り終えたら、実際に組み立ててみましょう。
組み立てる事で、本当にイメージ通りの物ができているか確認する事ができます。
もしそこで、おかしな所や不具合が発生しそうな場所を見つけたら、その部分を設計し直せば
大丈夫です。
設計の段階でしっかり作ることがとても重要なので、めんどくさくても型紙を組み立てて確認をしてみましょう。
型紙は有料で販売されている物もあります。
初めてレザークラフトに挑戦する人は有料の型紙をおすすめします。
単純に見える形状の型紙(名刺入れとか)でも自分で設計すると、
最初はほとんどの人がミスをしてしまいます。
そして、ミスに気付くのは革を使って制作をしている時に始めて気付きます。
それではせっかくの革が無駄になってしまいます。
慣れない最初のうちは有料の型紙を使ってみたほうがいいです。
いろいろと勉強になりますし、作品のレベルアップもできると思います。
型紙付きの書籍やオンラインショップでも販売されています。
型紙のけがき
革にけがき線を引くときは、最初にすべての型紙を革の上に並べるといいでしょう。
1パーツづつやっていると、後々革が足りなくなったりしてしまいます。
革の無駄をなくすためにも、最初に全てのパーツを切り出しできるか確認のため、革の上に
全てのパーツを並べてみましょう。
なるべく、隙間なく並べた方が革の無駄をなくすことができます。
隙間を小さくし過ぎてしまうと、革の切り出しが難しくなってしまうので、初心者のうちは
パーツごとの間を1cm以上離した方が切り出しやすいでしょう。
各パーツの切り取り部分が確認できたら、1つずつけがいていきましょう。
この時にけがくパーツ以外に型紙は外しておきましょう。
全ての型紙を革の上にセットしスマホなどで、写真を撮って置くと、
後で確認する事ができます。
けがく道具かまるぎりでも、銀ぺんでも、鉄筆でも大丈夫です。
しかし、まるぎりや、鉄筆の場合は革に跡がついてしまうため、失敗したらやり直しすることができません。
銀ペンの場合ですと、消すことができるのでやりが直し可能です。
ただし、銀ペンの線は丸ぎりの線に比べて太くなってしまいます。
そのため、革を切り取るときは銀ペンの線の内側を切り取るようにすると、型紙と同じ大きさで切り取ることができます。
型紙を革に当てて、型紙の縁をけがいていきます。
この時のコツは、慎重かつ大胆にやってください。途中で止めない方がいいです。
一筆書きのように、最初から最後まで止めずにけがいたほうがきれいに仕上がります。
けがく時の注意点として、けがきは革に傷をつけるのではなく、跡をつけるのだということを意識して行うようにしましょう。
丸ぎりを少し寝かせてけがくいていくと傷がつきにくいです。
けがく時は型紙がずれないようにしっかりと押さえてけがきましょう。
革細工を始めたい④
型紙作り
レザークラフトでは、型紙が正しくできていないと作品はできません。
型紙がしっかりできていれば、型紙通りに作っていけば作品が完成します。
型紙は設計図のようなものです。しっかり設計図を書けば、しっかりとした作品ができます。
型紙の設計をします。
設計といってもやり方は自由です。
完成品を想像し必要なパーツのサイズなどを書き出していきます。
紙に手書きでイメージ図を書いていくとやりやすいです。
イメージが完成したら、実際に紙に正確な寸法で実際の大きさで書いていきます。
最初は手書きでもいいですが、正確に作るには、パソコンのソフトを使用した方が
便利で、精度の高い物が作れます。
また、パソコンで保存しておけば、後々使う事も手軽にできます。
設計の為のソフトは一般的にCADと呼ばれる者になります。
CADにも色々な種類がありレザークラフトの場合は二次元のCADで十分なので
無料で使用できる物もたくさんあります。
特に曲線はCADを使うときれいに描けます。デザイン性の高い物を作流のであれば曲線は必須だと思うので、CADを習得することをお勧めします
型紙の切り取り
型紙を作り終わったら、厚紙に貼り付けて切り取りします。
パソコンで型紙設計をした時は印刷をしましょう。
家にプリンターがなくても、コンビニでも印刷が利用できます。
薄い紙のままですと、革の型にしたときに紙がゆがんでしまって正確な形で切り取る事ができなくなってしまいます。
せっかく設計図も作ってもそれでは台無しになってしまいます。
簡単にゆがんだりしない厚紙に貼り付けるとそれを防ぐことができます。
厚紙の貼り付けにはのりを使います。
ここではゴムのりで貼り付けをします。
型紙を印刷した紙と厚紙の両方にゴムのりを塗ります。
ゴムのりが少し乾いてきたら、厚紙と型紙を貼り付けします。
上から全体をガラス板などで軽く押さえて、型紙と厚紙の貼り付けは完了です。
ゴムのりは革同士の接着にも使えますので1つ持っておくといいでしょう。
切り取るときは、切り口がガタガタにならないよう、刃の動きを止めずに切り取ることです。
切り口がガタガタになると革を切り取るときに、刃が引っかかりきれいに切り取ることができません。
革で失敗するよりも、紙の時に失敗したほうがやり直しするときの負担が少なくできます。
厚紙の切り取りは革を切り取る練習と思ってやるといいでしょう。
厚紙を切り取る道具としては、カッターナイフでも良いですが刃を常に新しくして使うと細かいところまできれいに切り取ることができます。
革細工を始めたい③
接着剤
革の仮止めをしたり、接着したい時に使います。接着剤にはゴムのり、木工用ボンドやGクリアーという風に、種類があるので目的に応じて使い分けましょう。
レザークラフトではとても頻繁に使うため、ゴムのりだけでも購入しておきましょう。
トコノール
トコノールとは革の裏側(床面という)を磨くことで毛羽立ちを整えたり、コバ(皮を切断した断面のこと)を磨く仕上げ剤として使います。
レザークラフトでは重要な材料の一つで製品の仕上がりや、表情も引き立てます。
スリッカー
コバや床面を磨く道具になります。
凹みになっている部分をコバに当て、軽く擦っていくと綺麗な光沢が出てきます。細い部分も床面を磨くときに使います。トコノールと合わせて使用しましょう。
型紙
最初に型紙と呼ばれるものを準備します。
型紙は設計図のようなものになります。
レザークラフトにおいてとても大事なものです。
設計図がおかしいと、いくら技術があってもいいものはできません。
最初のうちは、カードケースや名刺入れ・キーケースなどの単純な形の作品にチャレンジしたほうがいいと思います。
レザークラフトの型紙の作成には革の厚さなども考慮して設計しないといけないので、
レザークラフト未経験からがいきなり型紙を設計するのは大変難しく無謀です。
まず最初のうちは、型紙は自分で作成するよりも、だれかが作ったものを利用するのがいいです。
無料でも入手する事ができますし、有料の物を探せば型紙はとてもたくさんあり、形も色々なものがあります。
革を買う
レザークラフトを始めるには道具だけでは作ることはできません。
道具を一通りそろえ、型紙を準備できたら革を買います。
最初は頃は革のハギレで練習していきましょう。ハギレとは、革製品を作るときに出た半端の革のことを言います。革製品を作るときには、革の綺麗な部分を多く利用しますから、ハギレにはシワやシミなどがある部分が余ってきます。この部分がハギレとして販売されています。革の厚みもバラバラなため、基本的には厚さが一定なものは少ないと思ってください。綺麗な革ではないですが、通常の革よりも安く販売されているのでレザークラフトの練習材料にぴったりです。
最初は繰り返して、レザークラフトになれて行くこが大切です。
作りたい作品もあると思いますが、少しづつ焦らずに、レザークラフトの道具を使いこなせるように練習していきましょう。
私は自分でもレザークラフトで作った時のハギレをのこして練習をしています。色々なレザークラフトのお店でもハギレを買っていますが、中にはサイズも大きく、そのまま製品に使えるくらい綺麗な革が入っていることもあります。
革細工を始めたい②
レザークラフトを始めたいけど何から始めていいの分からない。
こんな考えの方は大変に多いと思います。
私自身もレザークラフトを始めた頃は何も分からず必要のないものを購入したり
間違った物を購入したり色々苦労したのを覚えています。
ここでは引き続き必要な道具について説明していきます。
ねじ捻
縫い穴のガイドラインを引く道具になります。
ねじ捻を使うと外形と平行なラインが簡単に引けるので、列が揃った綺麗な縫い穴を開けることができます。綺麗なぬい穴を作ることで綺麗な縫い目が作れます、高そうにもみえますが、700~800円ほどで売られています。
菱目打ちと菱ギリ
紐で縫うための穴を開ける道具になります。
革は硬い為でそのままでま針が通らずに縫う事ができません。最初に菱目打ちで縫い穴を開けます。4本目打ちと2本目打ちの2つあればほとんどの作品を作ることができます。直線の穴あけは4本目打ち、曲線は2本目打ちと使い分けます。一つ1000円前後。菱目打ちと、菱ギリが1本あると便利です
木槌orゴムハンマー
菱目打ちで穴を開けるとき、木槌やゴムハンマーを利用します。レザークラフト用の木槌は少し割高になってしまいます。ホームセンターの木槌だと200~500円で売られているのでこちらでも十分です。打撃音が気になる方はゴムハンマーを使用しても良いです。
菱目打で穴を開ける際の下敷きになります。
レザークラフト用品として売られています。ゴム板と言われていますがとても硬くプラスチックに近い印象です。ホームセンターなどに売られているゴム板は柔らかすぎて穴あけができず使えません。レザークラフト専用を購入しましょう。小物を作るのであれば小さいサイズでも十分です。
レザークラフトの針
レザークラフト専用の針になります。
先端が丸くなっていて、太くて丈夫にできています。先端が丸いことで使いやすくもなるので、さらに紙やすりで丸くしてから使っている方もいます。レザークラフトは平縫ですから最低2本の針を使って縫うことになります。
あまりにも安く粗悪品にも注意。とてもレザークラフト用とは思えない製品もあります。
ロウ引き糸
ロウ引き糸はその名の通り、ロウを引いた(塗った)糸の事で、レザークラフトではろう引きの糸が使われます、ロウ引きされてない糸で縫うこともありますが。最初は蝋が引いてある製品を購入して使うのが便利です。
縫い糸は作品のデザインに合わせて色や太さを変えて楽しむことができ、沢山のカラーバリエーションもあり楽しめます。
革細工を始めたい①
革細工、レザークラフトを始めたいけどどんな道具がいるのか何から始めて良いのか分からない…
そんな初心者でも手作りのオリジナルの革製品が作れるような手順ややり方、必要な道具を
解説します。
手作りで、誰も持っていないオンリーワンの革製品を作っていきましょう!
手作りの良さ
手作りで作る事で、ハンドメイドの楽しさ作り込む奥深さがありますが、何より誰とも
被らないオンリーワンの作品となり既製品にはない暖かさを出す事ができます。
必要な道具
始めるにあたって『何から始めていいか分からない…』となって困っている事でしょう
そこで必要な道具や、基本的なやり方や、進め方縫い合わせ、仕上げまでの流れを紹介
していきます。
レザークラフトは簡単に分かると
・切る
・穴をあける
・縫う(とじる)
の3つですのでそれに合った道具を揃えていきましょう。
レザークラフトの道具は、通販サイトなどでも購入することができます。
銀ペン or 丸ギリ
型紙を革に写す道具になります。
丸ギリで革の表面をなぞり型紙を写していきます。革に跡が付きにくい場合には銀ペンを使います。 銀ペンは、銀のインクが出るレザークラフト専用のペンになります。最初は銀ペンはそこまで使いませんから最初は用意しなくても大丈夫です。
カッターとカッティングマット
革を切る道具になります。
レザークラフトは革をハサミで切らずに
カッターで裁断します。家庭にあるなら買わなくても良いですが、カッターの刃は新品に交換しましょう。上級者は革包丁も利用しますが、取り扱いが難しいので、初心者向けではありません
クラフトハサミ
縫い糸を切るための道具になります。
ハサミで革は切りません。先が細く、縫い終えた糸を根元で切れるので綺麗に仕上がります。
先細で良く切れるクラフトハサミを使いましょう。レザークラフトでは、接着剤や蝋引き糸のロウが付着しますから、フッ素加工タイプも便利です。